「執筆に集中できない。自分は根性がない」
「執筆したいけど、スマホを見てたらやる気がなくなった」
「テレビを見ていたら、執筆する時間がなくなった」
こんな人、よくいます。
では、こういう人は根性がないのでしょうか?
違います。根性なんて、オカルトです。実際にはありません。
根性があるように見える人は、結局のところ、ドーパミンが出やすいとか、
ほかに楽しみがないとか、追い込まれているかのどれかです。
では、執筆に集中できる人とそうでない人は何が違うのでしょうか?
それは、環境です。
人間の意志の力なんて、環境に比べたら、無いのと同じ
お坊さんが、修行するときに、なぜ出家するかわかりますか?
それは『修行の環境を整えるため』です。
想像してください。
お坊さんが、修行で念仏を唱えている最中に、
隣で友人がゲームをしている。
男女がイチャイチャしている。
火事が起こった。目の前で犯罪が行われている。
そんな環境で修行に集中できる人がいたら、
特別な訓練を受けているか、変人か、お釈迦様ぐらいです。
普通の人は、修行に集中できません。
環境は、心の力に勝るのです。
創作活動に集中できる環境の作り方とは?
★部屋を片付ける
テレビ、ゲーム、スマホ、漫画、小説など、楽に楽しめるものがあると、
どうしても誘惑があります。
誘惑に勝つという事は、脳のエネルギーを消費します。
無駄にエネルギーを消費しないためにも、創作活動をする場所は、
創作活動しかできない状況にする事が理想です。
それができない場合は、ほかの娯楽を見えない場所に片付けたり、
簡単に取り出せる場所に置かないようにしましょう。
テレビはコンセントを抜いて置いたり、ネット接続を切ったり、
本は箱に入れて、押入れに入れて隠してください。
そうすることによって、創作活動以外をする事がめんどくさくなり、
創作活動の優先順位が上がります。
★選択肢が少ない環境に行く
喫茶店や、漫画喫茶(ネットカフェ)、図書館、など、
創作以外の選択肢が少ない場所に行って作業をしましょう。
部屋を片付ける事と同じ理由で、創作活動の優先順位が上がります。
特に「この場所では創作活動しかしない」と決めれば、その場所に行った時、
脳が自然と、創作活動をする状態に切り替わるようになります。
★創作活動を終わらせないと、ほかの事ができない環境にする。
「3000字書いてから遊びに行く」
「ネームを完成させてから映画を見る」
「プロットを完成させてから、学校に行く」
このように、創作活動を終わらせてから、
ほかの事に取りかかるようにしましょう。
そうすると、早く終わらせたくて集中力が増したり、
目標を達成することにより、達成感が得られます。
「強制力がないから、難しいんじゃない?」という人は、
友人や、家族に「今日は、ここまで終わらせてから外出する」
と宣言してください。
そして、自分の成果を確認してもらい、外出の許可を得ましょう。
もし、友人がいないなら、SNSなどで宣言するのもいいでしょう。
(自分の作業を生放送する人もいますね)
★やるべき事をリストにしておく
決断疲れという言葉があります。
文字通り、決断に疲れるという事です。
人間は、1日に何度も決断を迫られ、決断を下しています。
実は、その決断が、脳を疲れさせているのです。
しかも、次に何をしようか迷ったとき、集中力がリセットされてしまいます。
「さて、何しようかな?」
「この作業はおわった。じゃあ、次は……」
このように、次に何をするか考えるだけで、脳は疲れるし、
集中力がなくなっていくのです。
これを防ぐために、できれば前日、
それができなければ、朝のうちに、今日すべきことをリストにしましょう。
1、プロットを書ききる
2、ネームを10P描く
3、下書きを2Pする
など、優先順位の高い順に番号をつけ、1から順番に実行していってください。
ここで、2と3ができなくても落ち込まず、
次の日は、また新しいリストを作ってください。
もちろん、リストにあげたものは全てできた方が良いのですが、
「2と3ができなかった。俺はダメ人間だ」と落ち込んでいたら、逆効果です。
優先順位の高い1だけできれば、上出来なのです。
リストにする事は、他にも効果があります。
それは「先送りにした事を覚えておく必要がない」
という効果です。
人は、決断や、やるべきことを後回しにすると、
無意識のうちに「これが終わったらやらなくちゃ」と考え、
脳が無駄に疲れてしまうのです。
そんな状態では、集中力を思う存分発揮できません。
リストにしておくことによって、覚えておく必要がなくなるため、
脳が目の前の仕事に集中できるのです。
★集中力が長続きしないことを知っておく。休憩の仕方。
人間が持続的に集中できる時間は、長くても90分と言われています。
つまり、90分経ったら、休んでいいのです。
もちろん人によっては、30分だったり60分だったりするので、
自分に適した時間を見極め、休憩に入りましょう。
休憩の仕方ですが、休憩中に作業のことを考えてはいけません。
休憩中に「次はこうするべきか、こう描こうかな?」
と作業のことを考えていては休憩になりません。
休憩中は、漫画を読んだり、瞑想したり、目を閉じたりして、
作業に関係のないことをするようにしましょう。
机に突っ伏して、五分間目を閉じるだけでも、かなりの効果があります。
自分が一番集中できる場所を知ろう
自分の部屋、喫茶店、漫画喫茶、シェアオフィス、図書館、車の助手席。
いろんなところで作業をしてみて、
自分が一番集中できる場所と環境を探ってください。
人によっては、喫茶店やレストランなどの、
人目がある場所が集中できる人もいますし、
私のように、人目の少ない漫画喫茶や、
車の助手席などが一番集中できる人もいます。
集中できる場所は人によって違うので、自分が一番集中できる場所を知り、
なるべく、負担なくその場所を利用できるよう、工夫しましょう。
私の場合は、漫画喫茶が一番集中できます。
・ドリンクバーがあるので、飲み物を用意する必要ない。
・wi-fiもあるので、調べ物をするとき、スマホですぐ調べられる
・1日3時間500円くらいで使えるので、一ヶ月間、毎日通っても15000円。
オフィスを借りるよりも安い。
・静かで、リラックスできる音楽がかかっている。
こんな感じに快適すぎて、漫画喫茶で作業する時が、人生で一番楽しいです。
「人生で一番楽しい」は言い過ぎかもしれませんが、
漫画喫茶にはかなりお世話になっています。
皆さんも「集中できる環境がない」と嘆いてないで、
集中できる環境を探しましょう。
「漫画の原稿は、自分の部屋じゃないと描けない」という方もいるでしょう。
デスクトップのパソコンで描いていたり、
つけペンを使って描いていたりすると、レストランや、
喫茶店では描きづらいです。
その場合は、ネームやプロットだけでも集中できる環境でしましょう。
できるだけ効率を良くする工夫をする事が大事です。
集中力が上がる魔法の言葉
創作活動に集中できず、だらだらスマホやテレビを見て過ごしてしまった時、
後悔しませんか?
「その日が、あなたの人生最後の日だったら、満足できますか?」
来年の自分、5年後の自分、10年後の自分が、今のあなたを見て
「よく頑張った」と言えますか?
後悔する人生を送らないためにも、集中すべきことに集中しましょう。
後悔しない方法なんて、誰もが知っているのです。