キャラを深める追体験の仕方


 

「キャラクターの人格を深めるために、キャラクターの人生を追体験しよう」

 

とは、私のホームページでも、この教材でも言っていますが

「どうすればいいかわからない」というひとがいると思います。

 

そんな人のために、キャラの人生を追体験するコツを伝授します。

 

 

そもそも、なぜ人格はかわるのか?

 

 

人間の人格が形成される方法としては、三種類あります。

 

  1. 生まれつきの体質や、才能、脳の性能による個体差

  2. 教育や、学習で無意識のうちに植え付けられた人格

  3. 感情を揺さぶる体験による、変化

 

 

1.生まれつきの体質や、脳の性能による個体差

 

体質は人によって違います。金属にかぶれやすい人は、

無意識に金属を避けるようになりますし、病気になりやすい人は、

体調の変化に敏感で、菌がたくさんいそうな場所には入りません。

病気に弱い人は几帳面になりやすいという話もあります。

 

 

才能の差はかなり人生を左右します。初めてサッカーをして、

いきなりハットトリックを決めるような人は、サッカーが好きになります。

自分が人より優れていることを自覚し、自然と自信が湧いてきます。

逆に、何をやっても下手な人は、自分が人より劣っていると思い込みやすく、自信を持ちにくいです。

 

 

脳の性能による個体差は、才能に似ている部分です。

ドーパミンが多い人は、達成感、喜び、やる気、自己肯定感が強いです。

努力による達成感が得やすく、その快感が強いため、努力を惜しみなくします。

 

スポーツなどの試合で勝つことにも、喜びが強いため、勝負やチャレンジを率先してできます。

自己肯定感も強いため、根拠のない自信があります。

 

逆に、

 

ドーパミンが出にくい人は、達成感や、喜び、やる気、が低いです。

 

ドーパミンが少ない人は、達成感や、やる気、喜びが少ないので、

スポーツを好きになれません。なぜなら、努力して試合に勝っても、

達成感を感じないし、練習によって上手になっても、

達成感を感じないので、練習が嫌いです。

 

このようなタイプは、読書や、映画などのインドアな娯楽が好きです。

なぜなら「喜びの感情」が少ないため、

「安心の感情」が最上の娯楽だからです。

 

(ドーパミンが多すぎると、統合失調症のような病気になってしまいますので、ドーパミンが多ければいいというわけではない)

 

ここで言いたいのは、人は脳によって、思考が全然違うという事です。

 

楽しいと思えるものも違うし、辛いと思うものも違います。

誰もが同じ方法で、同じ結果や感情が出せるわけではないのです。

 

 

2.無意識に植え付けられた人格

 

人間は周りの環境で人格が変わります。

 

友達の家に遊びに行く時、

毎回親に、「気をつけて歩きなさい」「暗くなる前に帰りなよ」と

言われ続けた子供は、親が自分を大切に思っている事を、

無意識に感じることができます。

 

そういう子供は、大人になった時、自分も他人も大切にすることができます。

 

反対に、

「勉強もしないであそんでばかりだな!」「少しは、家の手伝いをしろ!」

と言われ続けた子供は、自分が楽しむことに罪悪感を感じ、遊びに消極的になります。

 

「犯罪は悪いことだよ」と言っている両親は、犯罪に対して、

冷たい反応をします。

 

その反応を見て育ったキャラクターは、両親の言葉と、

犯罪に対する両親の反応を無意識に取り入れ、

「犯罪は悪い」と思う人格を手に入れます。

 

人格は、言われたことだけでなく、

周りの人の行動を観察することからも変わるのです。

 

これらの特徴は、感情を揺さぶられない程度にコツコツと

何度も刷り込まれていることです。

 

刷り込まれたことは、無意識の行動となって現れます。

 

その行動が、キャラクターの個性に繋がるのです。

 

 

3.感情を揺さぶる体験による変化。

 

他人に人生を救われた時に溢れ出した、感謝の感情。

大切な人を失った時の、悲しみの感情。

歌手のライブを見た時の、感動。

家族と遊んで楽しかった思い出。

 

それらによって、人格が変わることがあります。

 

例えば、火事にあったときに、消防士に救われた主人公です。

自分も、人を助けられるような消防士になりたいと思います。

 

その主人公が行動するとき、根底にある感情は

「自分が助け出されたときの感動」です。辛い状況から、

自分を助けてくれた人の事を思い出し、自らを奮い立たせます。

 

「大切な人を失ったとき」の感情を持っているキャラは、

その悲しい感情を元に行動します。

「ほかの人に、同じ思いをさせたくない」

「俺を悲しませた人に、同じ感情を与えたい」

「あの辛い感情を二度と味わわないために、もう大切な人は作らない」など、悲しい感情を元に行動します。

 

「歌手のライブを見たときの感動」を持っている人は、

「自分も感動を与えられる人間になりたい」

「他の人にも、同じ感情を味わってもらいたいから、ライブに誘う」など、

感動の感情をもとに、行動します。

 

強い感情によって手にいれた人格は、

行動理由の根底に感情の動きがあるのです。

 

 

追体験をするときのコツ

 

自分が追体験したいキャラクターの個性をしっかり見極めましょう。

 

そして、その個性は、どのような環境で出来上がったのかを分析してください。

 

上記で説明した、三種類の人格形成法

 

  1. 生まれつきの体質や、才能、脳の性能による個体差

  2. 無意識のうちに植え付けられた人格

  3. 感情を揺さぶる体験による、変化

 

を頭に入れ、キャラクターの人生をシミュレーションしましょう。

 

「人を傷つける事を許せないキャラ」なら、その行動理由はなんですか?

 

無意識に行動してしまうなら、親や、学校、などの、

環境にコツコツと「人は大切だ」と刷り込まれている人物です。

 

人が傷つくのを見て、辛い感情を思い出し、

衝動的に行動してしまうなら、強い感情が元になった人格です。

 

強い感情を元にした性格があるなら、追体験のときに

あなたも主人公と一緒にその感情を感じてください。

 

悲しい感情なら、主人公と一緒に泣けるくらい、感情を感じましょう。

 

難しいのは、123は、どれも孤立していないという事です。

黒と白のように、完全には別れておらず、灰色の部分もあるのです。

 

刷り込みと、強い感情が同居して、

キャラの人格が作られているなんてことはよくあります。

 

ここでは代表的なものを書きましたが、人の心理は複雑で、

この教材だけで説明する事は出来ません。

あらゆる心理学の本や動画、セミナーで勉強する事をお勧めします。

 

 

あなたのキャラクターは、どのようにして、人格が作られたのですか?

キャラクターと一体になって、0歳から、

物語に登場する年齢までの人生を歩んでみましょう。

 

 

追体験によるデメリット

 

キャラ作りには大切な追体験ですが、デメリットもあります。

 

メリットは、

キャラクターを本物の人間のように作り上げることができる。

キャラクターが自然に動くようになる

キャラクターの人生を本物の人生のように描くことができる

 

と豊富ですが、デメリットを意識しないと、心を病んでしまいます。

 

デメリットは、

キャラクターの人格に影響を受けてしまう。

 

キャラクターが暗い人間なら、作者もその影響を受け、

暗くなってしまいます。

キャラの偏見や、感情が作者に乗り移り、

作者まで、偏見にまみれたりしてしまいます。

 

対策としては、「自分はキャラクターの影響を受けている」と自覚することです。

 

作品を作っているときは、キャラクターに乗り移られても、

作品から離れたら、自分の人格で過ごす時間をしっかり持ちましょう。

 

そうでないと、暗い主人公を描いているとき、あなたも暗くなり、

精神の病に犯されたりします。

 

私はキャラクターの影響を受けすぎて、度々人格が変わっていました。

 

ちゃんと、キャラクターの影響を受けているという事を自覚しないと、

自分がどこかにいってしまうので、気をつけましょう。