感動シーンを作れるようになる方法


 

 小説、マンガ、映画、ゲーム、劇。

 

全ての物語に必要なのは、それを受け取った人の感情の動きです。

 

どんなに上質なストーリーでも、どんな教訓があっても、

見た人の感情が動かなかったら、そのストーリーは、駄作になるのです。

 

それには、理由があります。それは……

 

 

人間の全ての行動理由は「〇〇という感情を得たい」

 

だからです。

 

あなたがトイレに行く時は

「早くスッキリしたい」「漏らして、人に笑われたくない」

「そこら中にばい菌を撒き散らして、病気になって、辛い思いをしたくない」という感情があります。

 

シャンプーを買う時だって、「臭くなって、周りの人に嫌われたくない」

「ハゲてしまって、恥ずかしい思いをしたくない」

つまり、人間関係を良好に保ちたいという感情があります。

 

そこからわかるように、人間はすべての行動に、感情を求めているのです。

物語を鑑賞するという行動にも、感情を求めています。

 

 涙を流すような感動を味わいたい。辛いことを忘れて大笑いしたい。

 正義の味方が悪人を倒すところを見て、スカッとしたい。

 恋人と結ばれる主人公をみて、幸せな気分になりたい。

 

全ての物語は、感情のためにあるのです。

極端なことを言ってしまえば、脳に電極をつなげて、

物語を読んだ時に感じる感情を電気的に味わえれば、物語などいらないのです。

 

ですから、物語に1番重要なことは、読者に感情を与えることなのです。

では、どうすれば、読者に感動を与えられるのでしょう?

 

ここでは、読者に感動を与えられるようになる訓練法を紹介します。

 

 

紙とペンを用意してください。

 

 

まず、一つでいいので、あなたの感情が動いたシーンを書き出してください。

 

小説、マンガ、映画、なんでもいいですが、

最初は、ストーリーが短いものがオススメです。

 

(例)

ターミネーター2のT800が、溶鉱炉に沈んでいきながら、

サムズアップ(親指を立てる)をするシーン。

 

そして、そのシーンがなぜ感動するのか? 感動に至った経緯。

なぜ感動するのか。物語になかったら、そこで感動できない。

と思われるシーンを書いてください。

 

(例)

ターミネーターは最初、人間の感情などおかまい無しに人を傷つけ、殺そうともした。

それを見かねたジョンが、ターミネーターを指導し、人間を傷つけてはいけないと指導する。

理由は、人間は、痛いし、怖いし、悲しむ人だっている。

 

母親のサラは、ターミネーターを信じられなかった。

ジョンがターミネーターの学習能力を復活させようと、改造している最中、

サラは、ターミネーターのチップを破壊しようとする。それを、ジョンが体を張って止める。

母の言い分は「ターミネーターは殺人兵器よ!」

ジョンの言い分は「殺人しないように学習させるんだ!」

 

その後、サラも、ターミネーターが、ジョンを守るのに適任だと思い始める。

 

ジョンが、ターミネーターに人間らしい言い回しや、笑顔の作り方を教える。

ターミネーターもそれを応用し、ジョンにアピールする。それにより、

ジョンとターミネーターの絆が深まる。

 

警官隊に囲まれた時、ターミネーターは警官を一人も殺さず、ジョンとサラを助け出した。

 

ターミネーターが、溶鉱炉に沈む直前に、人間がなぜ泣くかを理解する。

(人間の感情を理解する)。

 

ここまで書くと、わかる人は分かると思います。

ターミネーター2は「機械が人間の感情を理解する」

ということにフォーカスして作品が作られているのです。

 

ジョンとの絆を深め、物語の中で、人の感情を理解したターミネーター。

彼が、人類を救うために消えなくてはならない運命。

そこに、人は涙を流すのです。

 

 

感動したシーンに至る経緯を書くと、

 

どうして感動するのか?

どうしてそこでカタルシスが生まれるのか?

なぜ、この作品は見終わった後も、人のこころを動かすのか?

 

それが分かるようになります。

 

何度も書いているうちに、

図に書かなくても感動の分析ができるようになります。

 

大変なのは最初だけです。パソコンでも紙でも、何でもいいので、

書くようにしましょう。

 

これをすることによって、その作品が、何を伝えようとしているかも、

副次的にわかるようになります。テーマが分かりやすくなるという事です。

 

伝えようとしている事がわかると、その作品が、

テーマをどう伝えているかを知ることが出来ます。

 

この方法はかなり勉強になるので、絶対に実行してください。