独創性(オリジナリティ)の作り方


 

何を書いても誰かのパクリになる。

 

いいアイデアだと思ったら、すでに使っている人がいた。

 

結局、好きな作品のパクリになってしまう。

 

 

「作品を作るときにオリジナリティを出せない」と悩む人は多いです。

 

 

アイデアというのは、基本的に、既存のアイデアの組み合わせだったり、

素体だけ真似していたりと、0から生み出されるものはありません。

 

「じゃあ、100%オリジナルのものは作れないの?」

 

 

その通りです。

100%オリジナルのものを作れたら、あなたは神です。人間ではありません。

 

でも安心してください。

人間というのは、100%オリジナルの作品なんて求めていません

 

 

原始人にスマホを見せても、理解できません。

100%新しいものを見せるという事は、そういう事なのです。

 

では、原始人にライターを見せてみましょう。

すると「火を簡単に付けられる道具」という事で

理解してくれるかもしれません。

 

これは、原始人に「火を利用する」という文化があるからこそ、

ライターの価値がわかるのです。

 

このように、

100%オリジナルの作品なんて、書いても人に理解されないので、

書く必要ないのです(書ければですが)。

 

 

では、

オリジナリティを生み出すには、どうすればいいのでしょう?

 

  • オリジナリティは、探しても無駄。

 

アイデアを生み出すにはインプットが大事です。

それはいろんなところで言われているので、分かると思います。

 

好きな映画、好きな漫画、小説、ゲーム。

それを好きなだけ見るのも欠かせません。

そこから、アイデアを探すのも重要です。

 

いろんな作品からもらってきたアイデアを組み合わせて、

自分の作品に活かすのは基本です。

 

しかし、オリジナルのアイデアは、

他人の作品から生まれるものではありません。

 

漫画でも映画でも、似たような作品が繰り返し作られ、

その時代ごとに表面だけを変え、発表されます。

 

その時代にあった戦争、技術革新、問題。

それらを取り入れ、新しい作品を作っているのです。

 

映画などは、その最たるものです。

 

ベトナム戦争をしているときは、ベトナム戦争の映画をつくり、

9.11テロがあったときは、それに関連する映画が作られます。

 

逆に言えば、時代に合わせた部分を取り除けば、

物語の本質は、昔も今も変わらないという事です。

 

どんなヒット作を見ても、どんなに古い作品を見ても、

どんなにマイナーな作品を見ても、

あなたがオリジナルのアイデアを思いつくのは不可能なのです。

 

「え? じゃあどうすればいいの?」

 

 

 

  • オリジナルのアイデアは、内から生まれる

 

あなたがあらゆる媒体から、インプットをしまくったと仮定してお話しします。

 

紙とペンを用意してください

 

 

その中で、印象に残っている作品、場面、キャラクター、感情、ストーリー。

それらを書いてみてください。

 

(例)

映画「デビル」のラストシーン。

ターミネーター2のラストシーン。

インターステラーの本棚のシーン。

うしおととらの鏢が仇討ちをするところ。

小説「ジョウント」のラスト

 

人間が感動するときは、ただ単に、

作品の物語に感動しているわけではありません。

 

自分の内にある感情や、経験、知識、希望、後悔、魂などを、

物語が形にしてくれた時に感動するのです。

 

(子供が感動して涙をながすのが少ないのは、自分のうちにあるものが少ないからです)

 

物語が、

「あなたの代わりに、あなたの心の叫びを表現してくれた時」

に感動するのです。

 

では、あなたが書いた、感動したシーン、印象に残っているシーン、

キャラクターなど、なぜ印象に残っているのか?

 

それを自分の心を分析し、書いてみましょう。

具体的なエピソードを書くとより効果的です。

 

(例)

映画「デビル」のラストシーン。

 

運命に逆らえなかった主人公の嘆き。

 

自分も、周りの環境に左右され、どうしようもない事があった。

 

(エピソード)・小学生の時、引っ越す友達と別れなくてはならなかった。

 

 

ターミネーター2のラストシーン。

 

せっかく仲良くなったのに、別れなくてはいけない。

 

(エピソード)・時代の流れに逆らえない自分への嘆き。

 

 

インターステラーの本棚のシーン。

 

過去の自分がしてしまった事への後悔。できるなら、やり直したい。

 

(エピソード)・宗教の勧誘をうまく交わせなかった。その後毎日しつこく勧誘されて後悔した。

 

 

うしおととらの鏢が仇討ちをするところ。

 

復讐を終え、やっと家に帰れた。自分が家族にずっと会えなかったらと思うと、かなり辛い。

 

(エピソード)・子供の頃迷子になって、めっちゃ不安だった。もう二度と、両親に会えないのではないかと心配した。

 

 

小説「ジョウント」のラスト→どこでもドアって怖くね? 五億年ボタンって怖くね?

 

ストーリーがわからないと、なにを言ってるかさっぱりでしょう。

でも、このように単純な書き方で大丈夫です。

 

書くことによって、自分の考えや、感情を自覚する事が肝心なので、

文章自体は支離滅裂でもオーケーです。

 

このように、作品を通じて、あなたの心、魂を掘り下げていくのです。

そこら中にある作品をスコップがわりにして、あなた自身を掘り下げます。

 

そうする事によって「自分が表現したい事、自分が感動するもの」

がわかります。

 

そして「自分の人生という物語が、どのような経験で動いているか」

を知る事ができます。

 

(例)

「あの時、ああいう事があったから、自分は〇〇を極端に恐れるようになったのかも」

「あの時、あれに感動したから、自分は〇〇を好きになったのかも」

「子供の頃、ゲームをしたくてもできなかったから、大人になってゲームばかりするようになったのかも」

 

などです。

 

 

「これが、どうオリジナリティに関係あるんですか?」

 

 

どんな作品でも、マイナーな作品でも、それが発表されていれば、

複数の人がその作品を見る事ができます。

 

しかし、どんな工夫をしても、努力をしても、

あなた自身しか見れない作品があります。

 

それはあなたの人生です。

 

あなたの人生が、一番のオリジナルなのです。

 

「似たような人生なんて沢山あるじゃん!」

 

自分が、平凡な人生を送っているというような自信は捨ててください。

 

あなたは、この世にたった一人で、その人生はほかに類を見ないものです。

もし、くだらない人生だと思っているなら、これからいい人生にしてください。

 

この考えをしっかり持ってないと、

 

「よーし、これはかなりオリジナリティが有るぞ!」

と意気込んで作品を作っても……

 

似たような作品を見つけたら「あ、やっぱり俺の作品ダメじゃん」

となってしまいます。

 

本当に魂を込めた作品は、似ていても、良いものになるのです。

 

あなたの人生を、どれだけ作品に反映させられるか?

 

それがオリジナリティの鍵です。

 

 

  • 自分の人生を作品に反映させる方法。

 

自分の経験を作品に応用する。

 

(例)主人公が友人に裏切られたという状況だったら。

 

・自分はその時どう感じたか?

・自分はその時どう行動したか?

・友人はその後どうなったか?

 

それを考え、この事件を国家的なものにしたり、

ギャグにしたり、恋愛ものにしたり、アレンジを加えます。

 

そして、主人公の心の表現や、友人の心境、脇役の対応。

これらをどう表現したら、読者の心を動かせるかを考えます。

 

その場合、自分が感動した作品はどう表現していたかを参考に、

自分の経験を読者に伝えるのです。

 

この表現方法の鍛え方は、「才能を作る方法」が参考になります。

 

(すきな作品を、飽きるまで見ることによって、

潜在意識に表現方法が刷り込まれます。

それによって、無意識に、あなたが一番好きな方法を

選び取る事が出来るようになります)

 

 

自分の感情をテーマにする。

 

あなたの人生で、強く感情が動いたことはどんなことでしょう?

 

辛かったこと、嬉しかったこと、悲しかったこと、楽しかったこと、

それらの感情はどんな時に感じましたか?

 

その時、その感情をうまく表現できなかったのなら、儲けものです。

 

作品の中で、その感情を表現しましょう。

 

辛かったことを主人公にも経験させ、あなたが欲しかった成功を、

物語の中で成し遂げましょう。

 

楽しかった事を表現したいなら、主人公にもその経験をさせて、

脇役や、敵キャラを楽しみに巻き込んでください。

 

自分の経験を物語の元とするのです。

 

 

 

自分の欲に赴くまま書く

 

あなたの人生は我慢の連続です(ほとんどの人がそうでしょうけど……)。

解放したい欲望は沢山あるはずです。

 

一度、その欲望を解放する作品を書いてみてください。

物語の構造なんて関係なく、でたらめでいいから書いてみてください。

 

上手いこと自分の欲望が解放されたと思ったら、

次は作品として、型を作ります。

 

物語の基本構造を参考に書いてみましょう。

 

そうすることによって、あなたの欲望と物語がうまく融合します。

一番お勧めできる方法です。

 

 

  • つまりは、物語の構造は他人を真似て、本質は自分の人生経験を参考にする

 

物語の構造は、どんな作品でもほとんど同じです。

結局、物語の構造にオリジナリティなどないのです。

 

だとしたら、その根底にある、本質に重きをおくべきです。

 

あなたの作品は、何を伝えようとしているか?

キャラクターの行動の源は、どこから来ているか?

世界観は一体何を元に作られているか?

そもそも、作品を作る理由は何か?

 

それら全てを、あなたの人生から生み出すのです。

 

あらゆる作品を手掛かりに、自分の心と魂を発見し、

それを作品に込めるのです。

 

 

自分の魂を自覚する方法。

 

カラオケなどで、好きな曲を全身全霊で、

思いっきり大声で歌ってみてください。

 

その際、絶対に身動き一つしてはいけません。

 

どうでしょう?

 

身動き一つしてはいけないと言われたのに、体は動こうとしていますよね?

 

それが、あなたの中の、押さえつけられない魂なのです。

 

絵を書くときも、文章を書くときも、表現するときは、

その衝動が大事なのです。

 

感情が動くシーンを書くときは、その感覚を大事にしてください。

それが、あなたの魂を表現する方法の一つです。

 

 

物語の中に起こる問題。事件、対立、冒険。それらを真似してもいいのです。

しかし、それに反応するキャラクターの感情や、対応、

解決方法は、自分の人生からヒントを得る事が大事です。

 

 

作品に反映させるほどの人生経験がない場合

 

もし「作品に反映させる人生経験がない」というのであれば、

それは、経験不足です(当たり前)。

 

作品に使える体験なんて、実際の体験の十分の一あればいい方です。

 

映像作品や、漫画、小説はとても面白いのですが、

それだけでは経験としては弱いのです。

 

実際に、見て、触れて、聞いて、体を動かす。それが経験なのです。

 

脳の成長にも、実体験が大きく関わります。

 

例えば、本でカブトムシを見るとしましょう。

その場合、脳の視覚情報しか使いません。

 

しかし、実際にカブトムシを目の前にすると、

「見る」「触る」「臭い」「恐怖」「恐怖に対抗する策」など、

あらゆる場所の脳細胞が活性化します。

 

ただ作品を見るよりも、実際に体験する方が、経験として強く残ります。

 

それが、脳の成長にも効果的なのです。

 

もし、人生経験が足りないというなら、映画、漫画、小説だけでなく、

仕事やバイトをしたり、スポーツに挑戦したり、ハイキングに行ってみたり、

「実際の経験」をする事が重要です。

 

オリジナリティとは、他人と違うことをする事ではありません。

 

あなた自身を表現する事なのです。