魅力的な悪役の作り方


悪役、つまり、主人公の敵です。

 

悪役と言っても、人だけではありません。

 

社会、環境、障害、機械、法律、主人公が解決すべき問題は、

全て悪役となります。

 

これに勝てば、物語の芯となる問題が解決するというキャラクターです。

 

 

悪役の基本とは?

 

 

悪役は、物語の中心となる問題を作り出します。

 

「これを解決したら、物語は、終了」

「これを解決しなければ、主人公は大切な何かを失う」

「この問題が発生したから、物語が始まった」

 

これらの問題を作り出すのが悪役です。

 

 

恋敵であれば、悪役を倒さないと、主人公は恋人を取られてしまいます。

RPGなら、魔王を倒さないと、主人公の国が滅ぼされます。

いじめっ子をやっつけないと、主人公は一生いじめられ続けます。

 

悪役の基本は、物語の目的を作ることなのです。

 

悪役が物語作りの主人公といっても過言ではありません。

 

 

物語作りの主人公は悪役。

物語の主人公は、主人公です

 

 

物語の中心にいるのは、主人公ですが、悪役は物語作りの中心にいます。

 

悪役を中心に物語が作られるのです。

 

 

では、どうやったら、悪役を魅力的にできるのでしょうか?

 

 

魅力的な悪役の作り方

 

基本的に、悪役の作り方は、主人公キャラの作り方と同じです。

 

ほとんどの悪役は、アンチヒーローを作る方法で作れます。

 

「魅力的な主人公を作る方法」を参考に、一人、

キャラクターを作ってみてください。

 

 

魅力的な悪役は、物語の主導権を握っている。

 

悪役は、いつも主人公の先を行き、問題を起こしていきます。

その問題が物語となるのです。悪役の行動がなければ、物語は進みません。

 

悪役が途中で「飽きたから、もう計画やめるわ」といって、

問題を起こすのをやめたら、主人公の出る幕がなくなります。

 

悪役がいることによって、物語が存在するのです。

 

 

つまり、悪役の行動を中心にして、主人公が行動するのです

 

しかし、悪役は、主人公の行動など、お構いなしに先手を取ります。

 

主人公は悪役の後手に回り、まいどまいど悪役が起こした問題を

解決するために行動します。

 

 

そして、そんな問題を起こしまくる悪役も、

何かしらの問題を解決するために行動しています。

 

故に、主人公と同じ作り方をして、主人公並みに思い入れを持つべきなのです。

 

悪役の問題解決法は、主人公が受け入れがたいものです。

 

悪役の問題解決方法は、倫理的に問題が有ったり、犯罪だったり、

主人公の大切なものを犠牲にするものであったりします。

 

主人公はそれが許せず、悪役を倒そうとします。

 

しかし、勝てません。

 

主人公は、物語序盤のままでは、悪役に勝てないのです。

 

 

物語を進む上で、悪役と戦い、学習し、試練を乗り越え、

主人公は進化します。進化した主人公が悪役を倒すのです。

 

 

逆に言えば、悪役は、主人公を進化させるためにいるのです。

 

 

主人公を進化させる悪役が魅力的な悪役なのです

 

 

悪役を魅力的にする具体的な方法。

 

1.「魅力的な主人公を作る方法」を確認しながら、悪役を作ってください。

 

これによって、悪役のキャラを、主人公並みに深めることができます。

 

そして、バックグラウンド、行動を起こした理由、

何を守るために行動しているかをはっきりさせることができます。

 

もし、悪役が「主人公自身の障害」だとしたら、神を悪役にしてください。

そして、主人公の人生をどう壊すかを考えましょう。

 

 

2.実際に問題を解決するために行動させましょう。

 

主人公と違うのは、自身の生い立ちや、

行動を起こした理由を描かれないことです。

 

動機が不純だろうが、正義だとしても、最初は、行動理由が描かれません。

 

ここでの悪役の行動が、主人公への害となり、

主人公はこれに抵抗するために行動を始めます。

 

それが物語の始まりです。主人公自信や、

主人公に関わる世界、家族、仲間、友人を危険にさらされた主人公は、

それらを守るため、行動を始めます。

 

3.主人公を敵と認識する。

 

自分の邪魔をする主人公を敵視させます。

 

主人公を敵視させる事によって、主人公への圧力を高めます。

それにより、主人公の問題解決のハードルをあげるのです。

 

 

4.主人公を成長させるきっかけを与えてしまう。

 

主人公を徹底的に叩きのめしたり、大切な人や場所を奪ったりして、

主人公を地獄に落とします。

 

もちろん、それに怒ったり、心を入れ替えたり、修行したり、

勉強をしたりして、主人公は成長します。

 

 

5.最後の戦いで負ける

 

あともうちょっとで念願がかなう、というところで、主人公に阻止されます。

 

4から主人公は成長しているので、

その成長した主人公に倒されてしまうのです。

 

 

6.悪あがきをするor改心する

 

主人公に負けた悪役は、最後の悪あがきをします。

基地の自爆ボタンを押したり、主人公の仲間を人質に取ったりします。

しかし、成長した主人公は、なんとかしてしまいます。

 

改心する場合もあります。

恋愛ものだったり学園ものだったりする場合に多いです。

 

その場合は、主人公の能力を認め、仲間になったりします。

 

主人公の提案する世界に、共感する悪役もいます。

 

最後に主人公に対して「お前が正しかった」と言うような場合です。

 

 

重要なのは「主人公の目的」か「悪役の目的」どちらかしか

実現できないという事です。オセロみたいなものです。

どちらも実現できるなら、戦う必要はありません。

 

さらに重要なことは、目的を達成したからと言って、

幸せになれるわけではないという事です。

 

悪役が負けたからと言って、悪役を不幸にしなければならない

わけではありませんし、主人公が勝ったからと言って、

主人公が絶対に幸せになるわけではありません。

 

主人公も悪役も、両方幸せにする事だってできます。

 

その結末は、あなたの好みや、物語の流れを汲んで選んでください。

 

 

おまけ

 

私は、主人公を作り出し、その主人公をそのまま悪役にするのが好きです。

 

人間というのは、少し間違ったり、弱いところを突かれたりすると、

すぐ悪人になります。

 

お金に困って詐欺に手を染めたり、

恋人が欲しくて惚れ薬に手を染めたりしてしまいます。

 

私がよく使う手はこうです。

 

一話目で、主人公が悪役を倒すために、特殊な力を手に入れます。

 

そして、二作目では、悪役を倒すために使った力を、

私利私欲のために使ってしまいます。

 

主人公が二作目では悪役になるのです。

 

その主人公を止めるために、周りの人が頑張るわけです。