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テーマをうざい説教にしない方法

テーマを読者に受けって貰いたくても、
一直線に真っ向から伝えたのでは、説教になってしまいます。

説教は誰も聞きたくありません。

では、どうやったら説教にならずに、読者に受けとってもらえるのでしょうか?


テーマを前提としたストーリーを作るのではなく、テーマ自体に問いかける。

もし、あなたの物語のテーマが「人の心は大切だ」だとしたら、
代わりに「人の心を大切にしなかったらどうなるか?」にして、

テーマ自体に問いかける物語にしてみて下さい。


物語のテーマが「努力、友情、勝利」なら、
「努力がどう重要なの?友情が壊れたら?勝利を得られなかったら?勝利を得るにはどうすればいい?」
というように、テーマ自体に問いかけるのです。

そして最終的に、テーマに行き着くような物語にします。
そうする事で、対立も生まれますし、読者の感情を自然に動かす事ができるようになります。




テーマの肯定的な部分と否定的な部分を、別々のキャラクターに背負わせる。

ほとんどの場合、主人公をテーマに対して肯定的にして、

敵役を否定的なキャラクターにする。

一つのテーマの両面を主人公と敵役で背負うわけです。

例として、物語のテーマが
「両親の愛は大事」なら、
主人公は、しっかり両親の愛を受け取って育ち、敵役は虐待を受けて育ったなどです。

一つのテーマから、枝分かれした二人は対立し、いがみ合ったり、協力しあったりします。

酒を飲みながら話していても、敵役は主人公の対人関係や家族関係に嫉妬したりします。

主人公は主人公で、敵役の辛さは理解してあげたいけど理解出来ません。

一つのテーマから生まれた二人の対立や葛藤に、読者は感情移入するのです。



あらゆるキャラクターに、テーマの一部を背負わせる。

↑先程書いた方法の、バージョン違いです。

物語のテーマが「両親の愛は大事」なら、

主人公は、心身ともに健康的で、しっかり両親の愛を受け取って育ち、敵役は虐待を受けて育った。


そこに出てくるサブキャラクターに、テーマの一部を背負わせます。

 


・両親が海外出張中で、いつも寂しいと愚痴るキャラクター。

・両親が野球バカで、興味ないのに、いつも試合観戦に付き合わされるキャラクター。

・両親が離婚調停中で、どちらについて行くか悩むキャラクター。

 


それぞれにそれぞれの物語があり、主人公が解決するか、敵役が解決するかで、結末は変わります。

もしくは自分でなんとかするかも知れません。

このように、一つのテーマを複数のキャラクターが背負う事によって、

読者の潜在意識に、テーマを植え付けることが出来ますし、物語の深みを増すことも出来るのです。


読者に正面切ってテーマを伝えてはいけない!

アイディアには、個性を生み、
感情には、人を結びつける力があります。


テーマとアイディアを、知性的、理論的に、

人に伝えたとしたら、それは物語ではなく論文です。


ひとによっては説教と受け取るでしょう。

なんの感情もない物語は、人の共感を得られません。読者の愛をうけとれないのです。

しかし、アイディアを感情から引き出したらどうでしょう?

怒りという感情からアイディアを抜き出せば、不正、不公平、虐待、などのアイディアが生まれます。

悲しいという感情からアイディアを抜き出せば、喪失、挫折、批判、などのアイディアが生まれます。

そこから生まれたアイディアから、テーマを作れば自然と感情的な物語を作れるのです。

テーマが感情に包まれていれば、

読者の中の同じ感情を持つ人が共感し、共感という感情から、

テーマを受け取ってくれるのです


伝えたいテーマに、ガチで反論させる

テーマを伝えたいと思うあまり、完全に自分視点になってしまい、

結果、一方的で説教臭くなってしまう場合が多々あります。

それを防ぐために、物語のテーマにガチで反論出来る

キャラクターや世界観や出来事を作る方法があります。

テーマが「両親の愛は大事」なら、
孤児院で育ったキャラの方が優秀だったり、
両親の愛が重すぎて、非行に走ってしまうキャラがいたり、
両親に頼りきりで、一人では何も出来ないキャラがいるなどです。

しかし、それでも最終的には「両親の愛は大事」というテーマに行き着くように

物語を作る事が、読者にテーマを伝える技術なのです。

 

 

会話にテーマを忍ばせる

会話で、間接的にテーマを語ることも、良くある方法です。

もちろん直接的になってはいけない。

「子供にとって、両親の愛は大事」というテーマに対して、
キャラクターに「私、愛されてないからいらない子なんだぁ~死んでやるぅ~」

とか言わせてはいけません。直接的すぎます。

 


友達とカラオケに行くときに、他のキャラが「遅くなる」と両親に連絡してる時に、
一人だけ「どうせうちの親は気にしないから、連絡しても無駄」と言わせて、

間接的に、両親との仲が冷めていると思わせられるセリフを選ぶのが、テーマを忍ばせるという事です。

この方法は、キャラクターの心理を掘り下げる必要がある為、

キャラの深みを増すことにも繋がります。


テーマを視覚的に表現する。

テーマを表現するのは、ストーリーや会話だけではありません。

漫画なら視覚的に、それを表現することが出来ます。

さっきも使ったテーマ「子供にとって、両親の愛は大事」なら、

主人公は、いつも家族と一緒に飯を食べてたり、同じ鍋をつついたりします。
家族と会話するときは、面と向かって、近い距離で会話をしたり、我儘を言ったり出来ます。

対して敵役は、いつも一人で食事をしたり、町の片隅でファストフードを食べてたりします。

家族と会話するときは、面と向かわず、目を合わせず、

早くこの場から離れたいというような感じで、建設的な会話はしません。

これを見れば、どちらが両親に愛されてるかは一目瞭然でしょう。


そして、家族の象徴として、家が有りますが、
主人公の家は、明るい感じにして、
敵役の家は暗いイメージにするという方法もあります。

それは、家の構造ではなく、あなたの絵の表現でイメージを変えるのです。

このように、視覚的にテーマを表現することによって、読めば読むほど深みが増すような、

物語を作れるようになります。