漫画家なら、絵が上手になりたい。コマ割りが上手くなりたい。
ストーリー作りが上手になりたいなど、努力しなければならない事が沢山あります。
しかし、かなり大勢の人達が、上達の遅い方法を選んでしまっています。
どんな職業でも言える事ですが、闇雲に練習しても、大して上達しません。
正しい努力をしなければ、永久に上手くならないのです。
今回は正しい努力の方法を書いていきたいと思います。
やってはいけない努力とは?
一番やってはいけない努力とは、目的地を具体的に決めずに、努力することです。
「とりあえず上手になりたい」「とりあえずプロになりたい」という抽象的な目標で努力してませんか?
良く考えてください。
旅行や観光に行く時「とりあえず関東に行きたい」と言って旅行に行きますか?
もし、そんな感覚で出発してしまったら、どこに辿り着くのでしょう?とりあえず東京でしょうか?
じゃあとりあえず、東京に着いてから次の目的を決めたとすると「東京ディズニーランドに行きたいなあ」となったら、
人によっては「ディズニーランド東京じゃないじゃん!」とか「東京に回らず、直接向かった方が近かった」となります。
人生も同じです。
人生に明確で、具体的な目標を立てないと、そこに到着出来ないか、遠回りをする事になるのです。
では、紙とペンを用意して下さい......
理想の自分になる為の正しい努力。
1.目標を明確に、具体的に決める。
自分の理想、理想の自分を明確に決めます。
これをすることにより、自分がするべき努力がはっきりと分かるようになります。
これは実在の人物をモデルにした方が、分かりやすいし、上達も早いです。
空想だけでは、具体性が薄まるからです。
では、具体的な書き方を説明します。
- 理想の仕事と、仕事に対する意識を書く。
どの様な仕事をしていて、どの様なスケジュールで仕事をしていて、どこで仕事をしているか、
どの様な意識で仕事をしているかを書いて下さい。
漫画家を目指しているなら、東京で漫画家をしていて、1日の時間割はこうで、
一週間の予定はこれてある、と具体的に書きます。
思いつく限り書きましょう
- 仕事に対する理想の精神状態も書きます。
理想の自分は、どの様な精神性で仕事に向き合っているかを、具体的に書いて下さい。
苦しいこともあるけど、基本は楽しい。
いつも本気で集中して取り組んでいる。
コーヒーを飲みながら仕事をする。
仕事が何よりも楽しい。
ちゃんと予備の道具を保管して、道具が壊れても直ぐに作業を再開できる。
などなど、理想の自分なら、この様な精神状態で仕事をしている。と具体的に書いて下さい。
- 理想的な経済面を書く
手に入れたい家や服、車、住んでる場所、年収や月収、それらを具体的に描きます。
出来れば、払うべき所得税も書きましょう。
そして、理想の経済状態になった自分の精神性も書きます。
例
金に困ってないので、いちいち値札を見ることがない。いちいち財布の中身を確認しない。
やすい広告に踊らされない。値段関係なく、空いてる時間を狙ってお店に行ける。
- 理想的な人間関係を書く
理想の友人、仕事仲間、伴侶、恋人、他人への接し方を書いてください。
そして、それを手に入れた自分の精神性も書きます。
例
仕事仲間や 友人は、みんな尊敬しあっていて、週に一度必ず飲みに行く。
恋人は自分を愛していて、自分も愛してる。ちなみに妻とは別(!?)
- 理想の自分の健康面について書く
どんなに成功しても、息するだけで胸が痛いとか、腰が痛くて死にそうでは、幸せにはなれません。
理想の自分は、どのように健康なのか?
身長、体重、精神、髪の毛の有無、肌の色、など、外見も含めて、健康面を具体的に書き出しましょう。
例
体は健康そのもの、体力が有り余っていて、走り回れる。
体重は平均体重で、見た目は細マッチョ。

なぜ、この4つなのか?というと、
人間が幸せになるには、この4つのバランスが大事だからです。
- 仕事がつまらなければ、ほとんどの時間をつまらない気分で過ごさなければなりません。
- 経済的に成功しなければ、好きな食べ物も、娯楽も、住む場所も我慢しなくてはなりません。
- 人間関係が悪いと、どんなに他のことで成功していても、孤独になってしまいます。
- 健康面がおろそかになると、最悪死にます。
この4つのバランスが、整っていることが幸せにつながっているのです。
2.理想の自分に成り切る
ここまで書くと理想の自分になるには、何が足りないかがハッキリわかる筈です。
プロというのは、アマチュアがプロになるわけではありません。
プロ並みの実力があるからプロになれるのです。
つまり、プロだから、プロの仕事が来るのです。
あなたは理想の自分に、今すぐになるべきなのです。
理想の自分になれる所があるなら、今すぐなりましょう。
これから書くことは、生活習慣に取り入れて下さい。
- 理想の仕事と、仕事に対する意識を、理想に近づける。
絵がまだ下手なら、理想の人物を徹底的に真似してください。
自分の個性が無くなってしまうんじゃないか、と心配するかも知れませんが、その程度では消えないから個性なのです。
心配せず真似してください。
ストーリーは、ストーリーの構造を分析して、その構造のままにストーリーを作ります。
キャラクターや場所、立場や能力を変えるだけで別物になるのがストーリーです。
これは心配ないでしょう。
コマ割りは、何故そう言うコマ割りにしたのかを考えながら、ネームの時に、練習がてら真似するといいです。
執筆速度は、タイマーなどで計りながら、少しずつ理想に近づけましょう。
仕事に対する意識は、真似できない事が沢山あります。
バイトしながら執筆してる人と、プロでは絶対に合わせられません。
ですが、描いてる時だけなら合わせられる筈です。
理想の人物が執筆してる時、どの様な精神状態で描いているかを、しっかりデザインし、それを再現しましょう。
忘れそうなら、書き記しておいて、机の前に貼っておきましょう。
- 経済的な成功具合を理想に近づける。
経済的な成功具合を、理想にあわせる場合
「成り切ってしまうと、貧乏なのに、散財しちゃうんじゃないか?」と思うかもしれません。
しかし、これは贅沢しろと言ってるわけではありません。
必要なものを買う時に「ああ!金が無くなってしまう!」と思うのではなく
「必要な物を、これだけの金で買えてラッキー」と思えば良いだけなのです。
税金を払うときも「ちくしょー!金が無いのに、政府ふざけんな!」と思うのではなく
「俺が金を払う事によって、福祉が、充実する!ありがたく思えよ」みたいな、
プラス思考でお金を使う事が大事だと言う事です。
- 人間関係を理想に近づける。
あなたが他人や友人と接するとき、理想の自分がどういう接し方をするかを考えて、実行しましょう。
理想の友人がいないというのなら、理想の友人を頭の中に入れておいて下さい。
そうすれば、その人にあった時に、ピンときます。
脳は、探してるものしか見つけられないため「理想の人を探している」という状態が大事なのです。
- 健康面を理想に近づける
将来ハゲたくない、太りたくない、病気になりたくない。というのなら、今からでも出来る食事や健康法があるはずです。
特に腰痛には、ウォーキングが良いという話もあります。
将来の健康を、意識する事によって、必要な情報が脳に入って来るのです。
これらは、書いてみるとわかりますが、自分の脳が整理整頓され、クリアになります。
その結果、自分がどう努力すべきかが分かるようになるのです。
ものは試しです。やってみてください。