締め切り前にならないと、書き出せない。
アイデアはたくさん浮かぶけど、ストーリーに落とし込めない。
世界観、設定、キャラクター、いくらでもストックがあるけど、物語を書き出せない。
こんな人沢山いると思います。
でも、今の作品が終わった瞬間に、
まるでベルトコンベアーの上の物を処理するかのように、
次の作品を書き出せる人もいます。
では、すぐ書き出せる人と、なかなか書き出せない人では、何が違うのでしょう?!
ストーリーを書き出す時には、覚悟が必要!
実は、書き出せない人には、覚悟が足りてないんです。
沢山あるアイデアの中から選んで、「このアイデアで行く!」という覚悟を決めるのが苦手なんです。
どの世界観で行こうかな?
どのキャラクターで行こうかな?
どのストーリーで行こうかな?
どの文章形態で行こうかな?
どんな絵柄で描こうかな?
どんなポーズで描こうかな?
悩んでいる状態では描き出せません。
人間は、決断なしで、自分の能力を発揮することはできないのです。
この道で行く! と決めたら、ほかの道は同時には通れませんよね?
分岐点で迷い続けるのが好きなら話は別ですが……。
このラーメン屋で食べる! と決めたらほかのお店には同時に行けませんよね?
ラーメン情報誌を見ているだけでお腹いっぱいになるなら良いですが……。
この女性と付き合う! と決めたら、ほかの女性とは同時に付き合えませんよね?
……え? つきあえるって? 許さんぞ!
というわけで、ストーリーをつくるにあたって、大事なのは、
この世界観で行く!
このキャラでやる!
このストーリーで行く!
この絵柄で行く!
この文章形態で行く!
と覚悟を決めることです。
この世界観で行くと決めれば、その世界観を深めることもできます。
このキャラで行くと決まれば、そのキャラクターが活躍するイメージが溢れてきます。
このストーリーで行く! と決めないと、ストーリー自体進みません。
アイデアがあるのに、描き出せない人は、覚悟を決めましょう。
どのアイデアを選べば良いかわからない?
覚悟を決めるのにあたって、どのアイデアを選べば良いかわからない方もいると思うので、
心理学的に一番能力を発揮しやすい選び方を紹介します。
※どんな人にも当てはまるわけではないので、参考程度に受け取ってください。
人が一番能力を発揮する時、それは
「やりたい事をやっている時」です。
打算的にでもなく、やらなきゃ行けないことでもなく、強制的にでもなく。
やりたいことをやっている時です。
やりたいことをやっている時は、楽しいですし、集中しますし、脳内物質もドバドバ出ます。
ですので、あなたが描くべきなのは、一番描きたいものです。
「当たり前だろ! 何言ってんだ!」と言われそうですね。
はい、そうですね。
では、もう一つ。
人は打算的に動いても、強制的に動かせれても、その力を発揮できません。
でも、感情的に動く時は、かなりの力を発揮できます。
ですので、
あなたが一番感情的になる物語
主人公が、あなたの今の境遇に近い物語。
主人公が、あなたの親しい人の境遇に近い物語。
あなたがこうなりたい、こうだったら良いなぁと、理想に向かう物語。
等が、能力を発揮する上でも、描きたいという衝動を持続する上でも、かなり有効でしょう。
では、覚悟を決めて頑張ってください。