一瞬で読者の心を掴むキャラクター講座


キャラクターが登場した瞬間から、読者は、そのキャラクターを好きになるか、嫌いになるか、無関心になるかの品定めを始めます。

  • 好きなキャラなら、

幸せになって欲しい、不幸になって欲しい(ドSかよ)、嫁にしたい、婿にしたい、いじめたい、知りたい、どう行動するか見たい、などあらゆる感情を読者に沸かせることが出来ます。

  • 嫌いなキャラクターなら、

消えて欲しい、いつ死ぬの?  好きなキャラに近づくな、死ね、不幸になれ、八つ裂きにしたい、

好きなキャラに踏みにじられて絶命しろ、子孫残すな、身体中にダイナマイト巻きつけて爆破したい。
など、これもまた悪い意味で読者の感情を昂らせます。

 


しかし、興味ないキャラクターは何の感情も湧きません。その辺に歩いてる蟻と大差ないのです。
(蟻が好きな人はすみません)
そんなキャラクターが、困ってても、悲しんでも喜んでてもどうでも良いのです。

遠い国で、何万人も虐殺されてる事実を聞いても、涙を流せないのと一緒です。

 


人間は興味のないキャラクターには、とことん冷たいのです。

 


というわけで、ここからは読者のココロと共感を

一気に鷲掴みするキャラクターの属性を紹介していきたいと思います。

 

キャラクターのアイディアに困ったら、どうぞ見に来てください。



1.キャラクターを犠牲者、可哀想にする。

人間は、人生の中で必ず「自分が可哀想な状況」を経験しています。
辛い経験をしたことが無い人などいません。

その経験から、可哀想なキャラクターに手を差し伸べてあげたい、助けたい、という感情を持ちやすいのです。

そして、もし自分がキャラクターと同じ状況になったら、誰かに助けて欲しい。
そんな心理もあり、キャラクターと自分を重ね、助けてあげたくなります。

ここでは、よく使われる犠牲、可哀想な状況を、リストにあげていきます。


他人から酷い扱いを受ける。

主人公が、他の登場人物に、酷い扱いを受けるようにする。

恥をかかされたり、からかわれたり、嘲笑の的にされたり、侮辱されたりする。

人種差別や、性差別のように、社会的にタブーとされてる扱いを平気で受ける。

身に覚えのない罪(濡れ衣)を着せられる。

など、酷い扱いが強烈なほど、主人公は好かれ、敵は嫌われます。

主人公側が、子供のように弱者であれば、余計に主人公は共感され、敵は超嫌われます。

圧倒的な不運

何も悪い事をしていないのに、不幸な事が起これば、共感を生みます。

予期出来ない事故で、最愛の人を失ったり、子供が行方不明になったり、大切な何かを失う事です。

それだけでなく、運に見放され、自分が事故にあったり、努力が報われないなど、自分は悪くないのに、不幸に見舞われるキャラは共感されます。

 

 

 

 



身体的、心理的、経済的なハンディキャップがある

このキャラクターを扱う事で大事なのは、キャラクター自身が、自分の状態に満足して、

そのままで良いと思ってしまわない事です。

絶対に治らない障害だとしても、その障害に負けずに、戦っている姿を書かなくてはなりません。

たとえ、本人が戦う意思を見せなくても、周りの登場人物に、背中を押してもらい、戦う決心をさせましょう。

 


身体的なハンデ

身体に障害がある。重病にかかっている。
見える場所に傷跡。ハゲ。
監禁されている。犯罪に巻き込まれている。
身体の一部が無い。車椅子。ペースメーカー。


精神的なハンデ

精神障害。知的障害。発達障害。依存症。
コミュ症。引きこもり。劣等感。
難読症。窃視症。親が犯罪者。いじめ。
言葉がわからない。

 


経済的なハンデ

明日の飯も食えないほど貧乏。
止められる電気、水道、ガス。
通えない学校。低い給料。
請求される税金。雨漏りする屋根。


本人でなくても、大切な人が
病気だったり、障害を持っていたり、異常者だったり。犯罪に巻き込まれていたり
する事で、ハンディキャップのある状態となります。

ハンディキャップのある主人公を扱う上で、大事なのは、最終的には勝つという事です、

ハンデに負けてしまったら、それは普通の出来事です。
ハンデを乗り越えるか、ハンデを武器にするかして、最終的には勝利者になる事が多いのがこのキャラクターです。


心や身体に消えない傷がある。

キャラクターを作り出している、過去の物語。
バックストーリーが、今のキャラクターを苦しめている状態です。

過去に自分のせいで、人が死んだり、傷付いたとして、その罪悪感が、今でもキャラクターを苦しめます。

失恋などで傷ついて、その傷が消えずに苦しむパターンもあります。

 

弱みを見せる事で共感を呼ぶ

それまで、恐れを見せず突き進んだキャラクターが、

弱みを見せる時、共感を呼びます。

思い込み。不安。絶望。悲しみ。恐れ。
等の、弱みを見せます。

いわゆるギャップに近いです。

初めから弱点だけしか見せない、進化しようと努力してないキャラクターではいけません。

強さを見せつけて、頼りになるキャラクターだからこそ、弱点を見せた時に、共感を呼ぶのです。



裏切られる、見捨てられる

他の登場人物に、キャラクターを騙させたり、見捨てさせたりする。

信じていた人に裏切られたり、見捨てられたキャラクターは、共感を呼びます。

特に、相手が親のような親族であったり、恋人であった場合、かなり本能に訴えかけられます。

信じてもらえない

真実を話しているのに、信じてもらえない。

特に読者は、キャラクターが真実を言っている事を知っているため、それを信じない相手を嫌うし、信じてもらえないキャラクターには同情してしまいます。

キャラクターと読者だけが知っている、共通の「秘密」

の様なものが、共感を強いものにします。





受け入れられない、孤独

集団に属したい、人から認められたい、という承認欲求は、普遍的で、誰の心にもある感情なので、受け入れられないキャラクターの悲しみは、共感を呼びます。

学校のグループからのけ者にされる。
愛の告白が拒絶される。
社会に適合出来ない。
孤独を感じている。
分かってもらえない。
無関心。

望んでないのに、集団から排除されてしまうキャラクターは、読者の心を掴みやすいです。

失敗と後悔

失敗をしない人間などいません。
だからこそ、キャラクターが失敗した時に、

読者は「この人も人間なんだ」と認識し、キャラクターへの関心を深めます。

そして、その失敗を後悔した時、さらに人間味を深める事が出来ます。

その後悔から、贖罪をするために進化するキャラクターが多いです。







2.愛される人間性を描く。

愛される人間性というものは、確実に存在します。
読者が、こんな風になりたい、こんな人がいたらいいなぁ、と思いを巡らせるキャラクターは、

共感と関心を呼び、目を離せなくなります。


困っている人を放って置けない

人を助けるという行為は、程度に比例して、勇気が必要です。
そして、その勇気を、自分ではなく他人に使う事に、読者の好感が湧いてきます。

そして、読者が「困った時に、この人がいたらなぁ」と思う事によって、さらに関心が深まります。

子供を大事にする。

 

子供は純真さの象徴です。

 

子供の気持ちがわかる。

子供と遊べる。

そして、子供に好かれる。

 

そんなキャラクターは、他者をいたわる心を持っていると判断され、読者の心を掴みます。

 



動物を大事にする。

これは子供と同様で、
動物好きで、動物に好かれるキャラクターは、

読者の心を掴みます。

基本的に、動物というのは、悪意がある人か、そうでないかを、見抜く力を持っていると言われます。

それは、読者も本能的に分かっていて、動物に好かれる人は、動物に対する優しさと、身勝手ではない性格だというのが伝わるのです。

物語内での変化

読者は、物語のなかで、キャラクターに変化を求めます。

進化であるのが理想で、それは心境の変化であったり、身体の変化であったり、キャラクターを取り巻く環境で、表されます。

最初は嫌っていた人を、受け入れたり、反発していた人を、受け入れたり、許せなかった人を許したりします。

 

 

 



大義のために戦う、または自己犠牲をする。

世界を救うために、自分を犠牲にしたり、他人のために身を挺し、戦うキャラクターは共感を集めます。

自分の幸せを捨てて、他人を救うキャラクターは、誰も真似したくないからこそ、その心意気が評価されます。

ガチで誠実な上に、実力がある

倫理的、道徳的にも正しく、責任感があり、しかも頼れるキャラクターは、

読者に好かれます。

大事なのは、利己的な正しさではなく、

他人の幸せを思っての正しさという事です。

そして、その行動に影響力があり、頼りになるという事です。

読者は、そのキャラクターに対する尊敬と憧れで、関心を深めます。



愛情深いし、愛されている

人間、または物に、深い愛情を注ぐキャラクターは、読者の心に強い影響を与えます。

これは、アンチヒーローや嫌われ者のキャラクターに共感を呼ぶ場合によく使われます。

人間は愛の為なら何でもしてしまう生き物です。
愛の為なら、良いも悪いも、関係ないという人間の心理を突いています。

物語の中で、大切にされる人物。

物語の中で、好かれている。尊敬されている。
能力を高く評価されている。

特に、物語の問題を解決する、重要な鍵を持っている人物は読者の好意を得られます。

 

 

 

 



ひとりの時に、人間らしさを見せる

独りきりになった時に、辛い事を思い出して泣いたり、人前で表さなかった喜びを表現したりする事は、人間性を表現する事に特化しています。

そして、独りになれる大切な空間に踏み込んでくる敵は、かなりの反感を呼びます。



3.誰もが憧れる能力や資質を持たせる

他者に影響を与える魅力や力を、持っているキャラクター。
読者が、こうなりたいと思えるようなキャラクターのパターンを書いていきます。

上記の、犠牲者と愛される人間性と、組み合わせるとより、強力になります。


他人に対する影響力がある。

権力やカリスマ性、リーダーシップがあり、周りに頼られたり、尊敬されたり、恐れられたりするキャラクターです。

自分の意見を臆する事なく言い、行動にも躊躇がなく、恐れを知りません。

みんなが憧れる職業についている

スーパースター、アイドル、芸術家、スパイ、忍者、軍人。あなたがカッコいいと思う職業なら、何でも良いです。
その中でも、特に有能で、世間的に一目置かれていることが条件です。



勇気がある

問題が発生した時、進んで危険に飛び込んだり、普通の人では出来ない行動を、実行できる勇気に読者は憧れます。

常に勇気満々でなくとも、最後に勇気を持って、行動するのも良いです。

情熱がある

何かに対して、熱い心を持ち続けることは、どんな人でも憧れていますが、なかなか出来ないことです。

読者はそのアツい姿に、尊敬と憧れを感じます。


マンガ家や小説家に憧れる人は、金を持ってるから憧れてるのではなく、情熱を持って執筆する姿に憧れているのではないでしょうか?



専門的な能力

ある業界において、最先端の能力をもっているキャラクターです。

このキャラクターは引く手あまたで、このキャラクターがいないと解決できない問題が多いのが特徴です。

頭の回転が速い

様々なピンチを、力ではなく、アイディアで解決していくキャラクターです。

絶望的な状況を、一気に逆転させるアイディアを出されたら、読者はもうウハウハです。



ユーモアがある

物語が真面目になり過ぎるのを防ぐ効果のあるキャラクターです。

厄介者だったり、駄目な奴だったりします。

ピンチに陥っても、ユーモアを忘れずに、読者を笑わせてくれるキャラクターが多いです。

 

たまに敵な事もあり、敵だった場合は、かなり残酷な場合があります。

子供の様に純真、または熱意がある

このキャラクターは、その純真さゆえに、読者に好かれ安いです。

悪意が無く、計算高さもなく、ひたむきに努力する事が多いです。

他のキャラクターの助けを得やすいキャラでもあります。



運動能力、戦闘力が高い

言うまでもなく、誰もが憧れます。

 

あまりにもわかりやすいため、このタイプのキャラクターはかなり多いです。

粘り強い、根性がある

上記で記した「犠牲者的なキャラ」に近いですが、ここでは諦めない才能に注目しています。

何か問題が発生したとき、あらゆる逆境に立ち向かい、努力していくキャラクターは、賞賛されます。

問題が起こったとき、ただ待っているだけのキャラクターでは、誰も興味を持ちません。

不運や障害を乗り越えてこその物語なのです。



奇人変人

誰に気を使う事もなく、自分だけの幸せに向かって突き進んでいくキャラクターです。

このキャラクターには、権威や権力、正義や道徳など犬の糞以下です。

集団に属せず、属したなら属したで利用してポイ。
読者の良心に訴えるのではなく「やりたいけど、出来ない事をしてみたい」という欲望に訴えます。

反逆者、アウトロー

権威や権力に反発するキャラクターです。
反発しなくとも、全く重要視しません。

腐った警察や政府など、社会の仕組みを受け入れられないキャラクターです。

このキャラクターは自分の正義を貫きます。

キャラによっては革命を起こす、テロリストの様なキャラもいます。