物語に一番大切なのはキャラクターだ。



プロットを考え、ストーリーを秀逸にし、世界観を完璧に作り上げても、

キャラクターに興味を持たれなかったら終わりです。

あなただって、何の興味もわかない人が、苦しんだり、悲しんだり、

喜んだりしても、なんの感情も持ちませんよね?

遠い国の人が、戦争や飢餓で死んだりしても、可哀想だな〜ぐらいは思うかもしれませんが、

ただのニュースとして頭の中を素通りして行くだけです。

逆に、親しい人に嬉しいことや悲しいことがあったら、

自分の事のように、喜んだり、悲しんだり出来るはずです。

キャラクターが大切だというのは、そういう事です。

読者が、キャラクターに興味を持ち、愛着を持つことによって、

キャラクターの感情に共感できるようになり、初めて感情を動かしてくれるのです。

キャラクターに魅力がない物語は、走り手のいない道路です。存在に価値は有りません。


魅力のあるキャラクターを作るコツ。



キャラクターを作る際に、よく使われる手法に、キャラクターの履歴書を書くというものがあります。

身体的特徴
社会的特徴
心理的特徴

年齢、身長、体重、職業、好きなもの、嫌いなもの、名前、出身地、趣味
それを物語が始まる前に考えておくという手法です。

勿論、無いよりはあった方が良いですが、ガチガチに固めてしまうのはお勧めしません。
何故なら、物語を進める上で、これらの設定を変えた方がうまく行くなんてこと、日常茶飯事だからです。

しかも、人間ですので、経験や成長によって変わって行くものもあります。
それに、これだけでは、キャラクターの魅力を作り出すことは不可能です。

例えば、これらの設定が分かりきってる人間が、近くに何もせず立ってたとして、その人に魅力を感じますか?

感じないはずです。

魅力というのは、行動から生まれるものです。
設定を元に、キャラクターが行動し、行動からも設定が生み出されていくのです。

それを繰り返し、キャラクターがあなたの中で、本当の人格を持った時、

魅力のあるキャラクターが生まれるのです。


考え方としては、友人関係や子育てに近いと思います。(私に子供はいませんが)

ある程度、出身や身長、体重、趣味、などがわかっていた。

でも、何度か接してる内に、意外な一面を発見するという事です。

「こんな才能があったんだ」とか「案外積極的なんだな」とか「え?!丸かじり!?」とかです。

それによって、引くこともあるかもしれませんが、漫画のキャラクターなら、魅力につなげる事が出来るのです。


マンガの実写化が成功しないホントの理由は、キャラクターのリアリティ?!



リアリティのあるキャラクターとは「現実にいそうな人」という意味ではありません。

あなたの物語の舞台に、本当にいそうなキャラクターが、リアリティのあるキャラクターなのです

例え現代が舞台でも、絵の癖や描き方によって、世界観は異なります。
あなたには、あなたにしか描けない現代という舞台があるのです。

つまり、人それぞれの作風によって、リアリティというのは変わります。

よく、漫画が実写化すると、現代が舞台なのにリアリティが無いという事が多々あります。



それは、作者の世界観を表現出来てないのに、キャラクター設定だけは、下手に表現しようとしているからです。

大げさな例を出すと、サザエさんの風景の中に、ジョジョの奇妙な冒険のキャラクターを出す感じでしょうか?
おかしいですよね?


つまりは、リアリティにこだわらず、キャラクターを活かせる世界観を作れば、

 自然とリアリティのあるキャラクターになるという事です。